ビジネスは全て心理学からはじまる
ビジネスと心理学との関係結局のところ、買う、買わないという基本原理は人間の心が決めるわけですから経営学の基盤は心理学といっても過言ではないかもしれません。
私が心理学に興味を示した動機は青春時代の葛藤から自分を救うためでした。心理学を勉強し始めたことで人の心理に関する数々の本を読み漁りました。

もちろんその中には哲学書も10数冊ありました。ある本で目にした、自らの先にある段階での被験者となり、その現実を見極めることで現状打破につなげることの勧めが書かれていて、それに感化され、実践しようと自ら精神科に出向き入院させてほしいと申し出ました。当初自らの精神状況を充分把握していることで入院は拒否されましたが、だからこそ延々と行き着く場所を求め奥へ奥へとさ迷っていることを逆説得して精神科では珍しい自己申告のかたちで二か月入院しました。

この経験で精神面の自己コントロールができるようになり、自己否定と紆余曲折を経たことで開き直りの術も身につきました。
 
物事の価値は人間の心が決める
物事の価値は人間の心が決めるわけで、二十数年前にバブル期が崩壊するまでの最も価値ある物件は金や宝石ではなく土地でした。土地を転売するだけで儲かることで、濡れ手で泡をつかむように儲かった時代です。生産及び成長実態のない土地ころがしが横行した投資家にとって夢のような時代でした。転売という需要と供給が尽きないどころか、需要が先にあり、供給をその求めにただ応じるだけでビジネスが成立した時代でした。
 
このことからビジネスとは需要と供給というサイクルのなかで、まず需要が先か、供給が先かが大きな要素になります。つまり買い手市場か売り手市場かで、ビジネスのスタイルが全く違ってくるということです。ユーザーのニーズに応じて商品を提供することができれば、それはもう楽にビジネスができます。
リストを提供してそれから選んでもらうだけで、ネット通販もこれに類します。
 
これに比して、売り手側が商品を買ってもらおうと説得することはかなりのエネルギーと能力を要します。
これが通常のビジネススタイルです。そのなかでも連鎖商法(ネットワークビジネス)は未だ社会から懐疑的にみられることを払拭できていないところがあるため、より難しいビジネススタイルになります。
 
心理学を学ぶことで仕事を有利に
ビジネスを展開するにあたり人間の心を理解する上で役に立つのが心理学です。心理学を学ぶことで、仕事でも大きく役に立つ場面があります。例えば、
・相手の価値観を推し量れることで多様な気持ちがわかるようになる
・その気持ちに応じて商品の特性と応用説明をスムーズに行うことができる
・常に相手の立場に沿った応対ができコミュニケーション意識が生まれる
など、ビジネスの場面で役に立つことが数多くあります。心理学がすべてではありませんが、仕事をスムーズに進める上では重要な要素になります。
 
心理学を勉強すると仕事に有利
物事の判断は人の心が決めていることがほとんどで、人の心を理解する心理学を勉強することが仕事でもとても有効です!交渉事や相手の需要を聞き出すなどの仕事の場面で、心理学を勉強していると役に立つことが多くあります。
 
数字と人の心の関係
人間の心には得てして不合理な面があります。それは宝くじを例にあげると理解できます。年末ジャンボの期待値は平均66%です。期待値的には100万円投資すると、66万円になって返ってくる確率が宝くじです。 銀行に預けた金のうち66%しか戻ってこないとしたら誰も預ける人はいません。

しかし宝くじの場合は、5億円が当たる可能性を夢見て、「10枚3000円ぐらいだったらいいか!まさかのまさかがあるからね!」と買ってしまうのです。当たるはずが無いと解っていてもやめられないのです。
 
「いる」「いらない」の嗅覚が必要
ビジネスは突き詰めれば、人間の「いる」「いらない」という心理をどう管理するかという学問だと言えます。会計学も、人間の「いる」「いらない」の心理が、金銭という形に変わると考えることができます。実は、数字を扱っているようで根底には人間の心理の管理とも捉えらえることができます。
 
数字を扱っていても、厳密には人間の心が判断しているということが根底にあります。その人の心を理解する心理学を勉強していけば、仕事でも上手に進めていくことができると考えられます。
 
心理学の世界を勉強してみよう
心理学を勉強した後に経営学を学ぶとなんだか全く違った学問に見えてきます。映画で例えると、2Dで見ていた映画を3Dで見る感覚に近いです。そんなわけで実は心理学は社会人としての基礎力をつける上で大事な学問であるのです。
 
心理学を勉強するというのはなんだか胡散臭い学問ですが、心理学がビジネスに役立つことを踏まえてチャレンジする姿勢は、他の面でも応用できると思います。
 
なぜ、人間の心理を理解している人はビジネスで成功しやすいのか?
ビジネス用語は難しく、MBAなど専門的な本をめくるとすぐに閉じたくなるような難しい横文字が沢山並んでいます。起業する人の中にもこうした知識で身を固めていく人も多く、やはりその分野で成功するにはその分野のことを知ることは大切です。
 
ですが、ビジネスに限らず知識だけを固めても上手くいくかというとそうではなく、スポーツでも上手くなる本ばかり読んでも実践しないと上手くなりません。
その一方、人間心理を追求している人はビジネスをしても成功しやすいという結果もあるようです。
 
ビジネスが上手くいかないパターン
起業などは特に自分の意思だけで進めるのであれば、モチベーションを続けさせる必要があります。人によっては天性とも呼べるものを見つけ、インスピレーションでずっとそれをやっているだけで楽しいという人もいますが、お金持ちを目指して起業する人も多いのではないでしょうか。
 
ですが、人間は痛みを避けて快楽を得ることが行動の中心にあるので、起業をしてもイメージしていたのと違い、困難が続くと途中で諦める人もいて、起業に失敗する人のほとんどのケースではそれが原因といえます。
 
どれだけ借金をしてもそこから起業で抜け出す人もいれば、余分な資金があってもやる気が続かなくて自然消滅のように終わる人もいます。 
 
逆に、どれだけビジネスに関する情報や知識をかき集めても一時的な成功だけの人や全然成功しない人の特徴は、行動していない、依存的になっている、全体像が分からないというパターンがあるようです。
行動していないパターンも以外と多く、逆にビジネス用語を全く知らなくても起業して成功している人もいるほど、行動は大切といえます。
 
情報や知識に依存的になっていて、行動出来ないからもっと知識を集めようとしてもさらに依存的になるため、自立的な行動が出来ない人もいるようです。
全体像が分からないというのは、ビジネス用語ばかり詰め込んでいても、そこに人が関係している限り人間の心理も影響してくるので、さらに大枠の人間心理などからビジネスを見るのも大切といえます。 
 
人間がいないとビジネスが成り立たない
商品サービスにはそれぞれの魅力があり、だからこそそれを買う人の気持ちを変えてくれて人生を豊かにしてくれるわけですが、その魅力に終わりがきたり流れがあったりするのがビジネス用語だけ固めても上手くいかない理由の1つではないでしょうか。
 
上手くいくビジネスモデルには上手くいく流れがありますが、その流れはやはり人間心理が含まれているもので、それがないビジネスモデルは時代によって流される可能性があります。
 
どれだけ大きな企業でも上手くいかなくなるのは、それに求めている人のニーズが関係しているといえます。人間のニーズは変わりやすく、人間が商品サービスに求めているのは気持ちの変化です。
 
いくら高品質なものがあっても、不況でお金を使いたくない人が増えれば高品質で高いものよりちょっと低品質でも安いものを選ぶ人が増えれば、それを求める人が減るかもしれません。
 
そういう視点から考えると、競合だと思わない業種が競合になっていることもあり、24時間という時間を気持ちの変化を人が求めるのであれば、たとえば遊園地のようなアトラクションはテレビのようにずっと見ていて飽きないバーチャルなアトラクションが競合になったりします。そう考えると、人間心理を理解することはビジネスにとって必要不可欠といえるでしょう。
 
心理学を理解している人のビジネス手法
人間の心理や行動、感情などについて研究している人は、その分野での第一人者ということでビジネス自体をしない人もいますが、上手くビジネスを展開して人生も楽しそうに生きている人の多くは、脳や心理、感情などを学んでいるようです。 
 
カウンセラーやコーチなどはもちろん、物作りをする人間心理とは関係ないような人でも学んでいる人間心理は、それらがより密接な関係になればなるほど分かりやすく、ある意味誰でも分かりやすいようです。
 
好きなものにはお金を使い、嫌いなものにはお金を使わないといったシンプルな人間心理から考えると、どれだけその気持ちを満たすことが出来るか、それを追求するだけでもビジネスになるのではないでしょうか。 
 
さらに人間が行動する細かなニーズや感情が起こる出来事の作り方など心理学でも色々な用語や方法がありますが、そうしたものはビジネスに応用しやすく、営業など対人でビジネスを行う人はこうした心理学を学んで成功している人が多いようです。
 
先進の科学の量子力学と、スピリチュアルの宗教などが共通しているようなテーマもあり、色々な面を学びそれをビジネスに活かすことで、さらに応用を効かせて自由度を上げることが出来るかもしれません。